代々「風神」を崇め、その加護を祈ってきた鎌鼬族の村。この平和な村に感染体の影が蔓延し始めた時、村長はこれを風神の怒りと受け取った。一刻も早く神の怒りを鎮めなければと焦りに駆られた結果、生贄を差し出すという極端な考えが村長の頭をよぎった。それを知り、自らの命を顧みず、真っ先に村のために立ち上がったのがシェリーだった。
遥か遠く空の上から全てを見ていた風神はシェリーの勇気と自己犠牲の精神に心を動かされ、彼女が生贄として捧げられようというその瞬間、海の真ん中から救いの手を差し伸べた。それからというもの、シェリーは風神の加護を受けて風神の使者の一人となり、風神もまたシェリーに村を守ると約束してくれた。シェリーは風神への恩返しとして、風神の使者として人間界へ行き、自分たちと同じく感染体に苦しむ人々を救うことを決意した。
学業だけでなく戦闘のサポートも行う特別な立場で学園に入学したシェリーだったが、ある時、先輩との共闘中、その並外れた能力を目の当たりにして自身の未熟さを思い知り、感染体との戦い方を教えてもらうために先輩を追いかけるようになった。また、学園生活を送る中でシェリーを大きく変えたのは、自分とは全く違う人生を歩んできたキララとの出会いだった。キララはシェリーが着ていた伝統衣装を「ギャル系ファッション」に変えて新しい世界を開いてくれたほか、シェリーが甘いものに目がないと知り、美味しいスイーツを味わう「映えるスイーツ店巡り」を教えてくれた。
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