レイネ

ある日、第十三学園都市の全校生徒が講堂に集められ、校長から一人の女生徒が仰々しく紹介された。その女生徒は両目が隠れており、名前はレイネ、第一学園都市から来た三年生だという。制服を見ると、その違いから第一学園都市と第十三学園都市の文化の違いが感じられた。レイネは短期留学生として第十三学園都市にしばらく滞在し、感染体との戦いに協力してくれるという。

第十三学園都市に来て以来ずっと両目を隠しているせいか、レイネはどこか神秘的な雰囲気があり、同時に強烈な圧を放っているため、他の生徒たちは気軽に近づくことも名前を呼ぶこともできず、いつしかレイネは「女王陛下」と呼ばれるようになっていた。さらには学園内での案内役を決める時のこと、おそらく学園側も悪趣味な計らいなのだろう、最初はマーガレットが任命されたのだが、すぐにマーガレットのファンクラブの女生徒たちから猛反対に遭った。レイネと学園側で話し合いを重ねた結果、次に案内役に任命されたのはあなただった。こうして「女王陛下」と多くの時間を過ごすことになったあなたは、だんだんと神秘のベールに包まれた彼女の素顔を見てみたいと思うようになっていった。